The OpenBSD project produces a FREE, multi-platform 4.4BSD-based UNIX-like operating system.

5月9日(協定世界時)、OpenBSD Journalに掲載された記事「LibreSSL Will be Portable」が、OpenBSDプロジェクトが開発を進めているTLS/SSL実装「LibreSSL」をOpenBSDのみならずほかのオペレーティングシステムへの移植が簡単になるように作業を進めていることを伝えた。例として取り上げられているのはOpenSSLのソースコードで発見された問題を解決するために追加されたreallocarray(3)を個別のファイルとして追加していることで、こうすることで移植時の作業を減らすことができるとされている。

OpenBSDプロジェクトはOpenSSHなどの開発も手がけている。OpenSSHはOpenBSDプロジェクトで開発されているが移植性が高く、ポータブル版はさまざまなオペレーティングシステムに移植され活用されている。OpenBSDプロジェクトはこうしたサブプロジェクトでの取り組みをLibreSSLの開発にも適用し、OpenBSD以外のさまざまなオペレーティングシステムでLibreSSLが動作するように取り組んでいるものとみられる。

今回、OpenSSLのセキュリティ脆弱性(通常Heartbleed)が発見されたことで、OpenSSLのコードベースに疑問を抱く向きが増えている。ソースコードの記述スタイルそのものがセキュリティを加味した最近のスタイルになっておらず 、このコードベースのまま安全なソフトウェアを開発し続けるこのと困難性が指摘されている。セキュリティへの関心が高いOpenBSDプロジェクトがOpenSSLをベースにLibreSSLプロジェクトを派生させたことで高い関心が集まっている。