Dartプロジェクトは5月8日(米国時間)、「Dart News & Updates: Dart support for Internet Explorer」において6月後半にリリースが予定されている「Dart v1.5」がIE9をサポートする最後のバージョンになると伝えた。Dartは常に最新版のFirefox、Google Chrome、Safariと最新版とそのひとつ前のバージョンのIEをサポートするとしている。つまりIE11とIE10がDartのサポートするバージョンになる。

Dartプロジェクトは次の点に関しても言及している。

  • IE9の使用はIE10およびIE11を合わせたものの半数も使われていない
  • Google AppsなどほかのプロジェクトはすでにIE9のサポートを終了している
  • Polymerプロジェクトではサポート対象をIE10およびこれ以降のバージョンに限定している

DartプロジェクトではDartでIE9をサポートし続けて欲しいと考えているデベロッパに対しては申し訳ないとしながらも、IE9のサポートを終了することで得られる利点の方が得るものがあると説明。IE9のサポートを終了した以降はすべてのライブラリで型付き配列(typed array)が使用できるようになると説明している。

DartはGoogleで開発されたWebアプリケーション開発のためにプログラミング言語およびそのプラットフォーム。クラスベースのオブジェクト指向を採用している。高い性能とスケーラビリティを発揮できることや、モダンな開発ツールと連携して開発が可能になるように設計されている。実装系はBSDライセンスのもとでオープンソースソフトウェアとして公開されている。