三井住友建設は5月9日、太陽光発電による創エネルギー(アクティブソーラー技術と、自然通風と採暖による省エネルギー(パッシブソーラー)技術とを融合させた建材一体型太陽光発電システムを開発し、自社施設に導入したと発表した。

同システムは、「汎用的な太陽電池モジュールとデザインパネルで構成される外装」と、「設置角度が可変できる太陽電池ユニット」で構成されている。

三井住友建設が開発した建材一体型太陽光発電システム

夏季は上下の可変ユニットを解放し、自然対流による通風により外装ユニット裏面の温度上昇を抑制することで発電効率を約4%向上させるとともに、外壁からの伝熱による冷房負荷のピーク値を約55%削減する。

冬季は、下段の可変ユニットのみを開放し、外装太陽電池裏面で暖められた空気を室内に導入することで、外気取り入れに伴う暖房負荷を約48%削減する。

建材一体型太陽光発電システムの構成