東北大学は、地球内部を透視する「地球ニュートリノグラフィ」に使える可能性のある「反電子ニュートリノ方向検知技術」を見出したと発表した。
同成果は東北大学ニュートリノ科学研究センターの渡辺寛子 助教、東京大学地震研究所の田中宏幸 教授らによるもの。詳細は4月28日付で「Scientific Reports」電子版に掲載された。
同技術は、東北大ニュートリノ科学研究センターの地球ニュートリノ観測技術と、東大 地震研究所で開発が進められている火山のミュオグラフィ技術を融合することで生み出されたもの。研究グループでは、同技術を活用することで、破局噴火を起こすような巨大マグマだまり、地球形成過程で局在化したコア・マントル境界の巨大不均質構造など新たな観測窓を開けくことができるほか、原子炉モニタリング、天体物理学での活用も期待できるとしている。