IDC Japanは5月8日、2013年第4四半期(10月から12月)の実績、および最新の景気動向などに基づき2014年から2018年の国内製品別IT市場予測を発表した。
同社は、2014年の国内IT市場規模は14兆1,553億円、前年比成長率はマイナス1.0%と予測。国内IT市場を構成する市場の2014年の市場規模と前年比成長率は、国内ハードウェア市場(6兆4,012億円/マイナス5.2%)、国内ITサービス市場(5兆872億円/1.6%)、国内パッケージソフトウェア市場(2兆6,669億円/4.9%)、国内IT市場に国内通信サービス市場を加えた国内ICT市場(25兆2,430億円/マイナス1.0%)と予測している。
2014年の国内IT市場が小幅なマイナス成長となる背景には、2013年に大きく市場を押し上げたWindows XPサポート終了に向けたPCの更新需要増への反動と、スマートフォン市場がマイナス成長となることが挙げられている。
国内IT市場の2013年から2018年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は0.3%、国内ICT市場の同CAGRはマイナス0.5%と予測している。2018年の国内IT市場規模は14兆5,484億円、国内ICT市場規模は24兆8,134億円と見込まれている。
2014年は、これまで国内IT市場の成長を牽引してきたスマートフォン市場がマイナス成長となり、スマートモバイル関連市場全体の成長にも陰りが見え始め、第3のプラットフォーム市場においても、大きなシェアを占めている同市場の停滞をクラウド、ビッグデータ市場の成長で補い切れておらず、このままの状況が続くと同社では見ている。