サイバネットシステムは5月8日、、マルチスケールCAEツール「Multiscale.Sim(マルチスケールドットシム)」の最新バージョン5.0の販売を開始したことを発表した。
Multiscale.Simは、解析対象物のミクロ構造とマクロ構造との連携解析を可能にするマルチスケール解析ソリューションとして、東北大学・災害科学国際研究所の寺田賢二郎教授の協力のもと、サイバネットと日東紡績株式会社、株式会社くいんとの3社で共同開発した均質化法を用いた解析ツールだ。
複数の物理現象を統合的に解析するマルチフィジックス解析を得意とする「ANSYS(アンシス)」をベースとしたカスタマイズ製品として開発されている。
今回のバージョンアップでは、サンドイッチハニカム材やCFRP(炭素繊維強化プラスチック)のラミネート材に代表される薄板状の複合材料に対して適応するため、新しい均質化解析手法を構築したという。これにより、薄板構造物に対しても高精度な材料物性値を予測することが可能となる。
薄板構造物の均質化解析手法のイメージ |