フィリップス エレクトロニクス ジャパンは5月7日、腹部用超音波診断装置としては最上位機種に位置づけられる「EPIQ 7G」の販売を開始したと発表した。

同製品は、循環器用専用機「EPIQ」に腹部系アプリケーションを搭載したモデルで、日本ユーザーの声を取り入れ「Made with Japan」のコンセプトで開発した腹部用超音波診断装置。

新たに開発した小型高周波トランスジューサ「C9-2」を日本国内でソナゾイド造影用にチューンナップ。また、、ビームフォーミング技術「nSIGHT」を用いることで、微小な変化まで感度良く検出することを可能にしたほか、最新技術である「Shear Wave Elastography」を搭載することで、肝臓の硬度をより簡便に再現性良く計測できるようにしたという。さらに、進化した「Fusion & Navigation」機能により、より直感的な操作で正確なインターベンション治療のサポートが可能になったとする。

このほか、1から新しくデザインを起こしなおしたことで、プレミアムクラスの高性能をコンパクトな筐体に集約することに成功したほか、重量もプレミアムクラスとしては軽量な104.3kgを実現。起動音も37-41dBと静音を実現しており、診断に集中できる環境を提供することが可能となったという。

インタフェースにはタブレット型を採用し、検者の動線を短く、操作回数を減らし、直観的な操作を実現したほか、検査の効率化を高める「SmartExam機能」の活用により、検査時間の従来ソリューション比で30~50%短縮を図ることが可能になったという。

腹部用超音波診断装置「EPIQ 7G」

小型高周波トランスジューサ「C9-2」(左)と、C9-2で描出した腹部の画像(右)