村田製作所は5月7日、0201(0.25mm×0.125mm)サイズの積層セラミックコンデンサの量産を4月より開始したと発表した。
携帯電話やスマートフォンなど、モバイル機器の高機能化に伴い、基板に搭載される部品数の増加や小型化が求められている。また、今後はウェアラブル機器など新たな小型デバイスの普及が進むと予想され、高周波回路でのインピーダンスマッチング用途や、IC電源ライン向けデカップリング用途のコンデンサに対するさらなる小型化、低背化のニーズが高まっている。
そこで今回、これまでに培ってきた独自の原料、プロセス、加工、生産技術の精度を高め、それらを統合することにより、0201サイズを実現した。0201サイズは、従来の最小0402サイズ(0.4×0.2mm)と比べて、実装面積比が約1/2となっており、実装スペースの削減によるセット機器の小型化や低背化に寄与する。また、セット機器内で使用される多様なサイズのコンデンサとの混載実装が可能なため、従来サイズと組み合わせて使用できる。
なお、サンプル価格は10円。福井村田製作所(福井県越前市)にて、月産1000万個体制で量産が開始されており、今年10月以降には月産3000万個に引き上げられる予定。