Microchip Technologyは5月7日、マイコン内蔵アナログ電源コントローラファミリの新製品として「MCP19114/19115」を発表した。
これにより、同社のインテリジェント電力変換ソリューションラインアップにフライバック、昇圧、SEPIC回路方式をサポートしたコントローラが加わることになる。同製品は、PWMコントローラ、ローサイドMOSFETドライバ アーキテクチャ、中電圧LDO、マイコンを小型の高密度パワーパッケージに集積。アナログベースのコントローラが持つ電力変換性能を備えながら、完全なデジタル電源ソリューションに迫る柔軟性を低コストで実現している。また、マイコンを内蔵しており、幅広い種類のコンシューマおよび車載アプリケーション、各種電源変換回路方式において柔軟で高効率の電力変換設計をサポートする。加えて、動作電圧レンジも広く、一般的な5/12/24Vを全てサポートし、車載環境のロードダンプ要件を満たしている。最大入力電圧は42V。
なお、パッケージは「MCP19114」が4mm角の24ピンQFN、「MCP19115」が5mm角の24ピンQFN。両製品とも、サンプル出荷と1万個単位の量産出荷を開始している。また、先日発表された「MCP19114」フライバック評価用ボード「ADM00578」も発売された。同ボードでは、8~14Vの入力で0~50Vを出力するフライバック回路設計を評価できる。この他、開発には、同社の統合開発環境(IDE)「MPLAB X」、PICkit 3「PG164130」、PICkitシリアル アナライザ「DV164122」、「MPLAB XC8」コンパイラなどのツールも使用できる。