三菱重工業は5月7日、ドイツのシーメンスと製鉄機械の合弁会社を設立することで合意したと発表した。新会社は2015年1月、英国に設立する予定で、発足時の従業員は約9,000人の見込み。
新合弁会社は、同社連結グループ会社で日立製作所およびIHIが出資する三菱日立製鉄機械と、シーメンスグループ会社がドイツ、オーストリア、米国などに持つ製鉄事業を分割・集約する。出資比率は三菱日立製鉄機械51%、シーメンス49%の計画で、CEOは人選中。
地域拠点は、日本(東京/広島)、オーストリア(リンツ)、ドイツ(エアランゲン)、米国(ピッツバーグ)、中国(上海)、インド(ムンバイ)の6ヵ所で、製品ライン別の事業部は東京/広島、リンツ、エアランゲンの3ヵ所に設置し、その他の三菱日立製鉄機械とシーメンスの既存事業拠点は、担当製品により東京/広島またはリンツの傘下に入る予定。
今回の合弁合意は、製品拡充と事業拠点網の整備により事業強化を目指す三菱重工業と、事業ポートフォリオ見直しのなかで製鉄機械事業の体質改善を急ぐシーメンスの狙いが一致したことにより実現したものだという。