NECは5月7日、同社のストレージ製品「iStorage シリーズ」において、大容量データを安全に長期保管するアーカイブ専用モデル「iStorage HS6」を追加し、同日から販売開始すると発表した。出荷開始は6月30日の予定。

「iStorage HS6」ハイブリッドノード(上)、ストレージノード(下)

「iStorage HS6」は、 複数のノードを連結する仕組みで、システムを止めずにノードを追加し自由に容量や性能の拡張が可能で、最小48TBから最大7.9PBまで増設が可能。

ノード数に応じて性能と容量を拡張させるハイブリッドノードと、ノード数に応じて容量を拡張させるストレージノードの2種類のノードがあり、ベースノードに増設用ハイブリッドノードや増設用ストレージノードを追加することで容量や性能を拡張できる。

価格は、iStorage HS6 ベースノードが530万円~、iStorage HS6増設用ハイブリッドノードが530万円~、iStorage HS6増設用ストレージノードが350万円~(いずれも税別)。

また、データを複数に分割し、データに特殊な冗長用コードを付加して複数のノードに分散格納する分散冗長配置技術により、複数ノードにまたがるHDDへの書き込みを可能とし、万が一ノード本体のハードが故障した場合でもデータが消失することなく、継続的にデータの利用が可能だという。

さらに、データ漏洩を防ぐための暗号化機能や、悪意のある改ざんや誤操作からデータを守る改ざん防止機能を備える。

そのほか、大量の画像保存に適したNEC独自の画像圧縮エンジン「StarPixel」を搭載し、JPEG2000と同等の高画質・高圧縮率と10~40倍の高速処理を実現する。

なお、NECは「iStorage HS6」を企業のプライベートクラウド基盤やデータセンタ基盤のストレージとしても拡販する予定。