アドビ システムズは、エンタープライズ環境向けのWebアプリケーションとモバイルアプリケーションを素早く構築し、デプロイできる単一プラットフォームを提供するオールインワンアプリケーションサーバー「Adobe ColdFusion 11」を発表した。
「Adobe ColdFusion 11」の新機能を使用することで、開発者は新しいテクノロジーを習得するすることなく、既存のColdFusionのスキルを活用して、モバイルアプリケーションの開発やテスト、デバッグ、デプロイをスピーディーに進行できるほか、オンデバイスデ バッグ機能とマルチデバイス検査機能を使用して、モバイルアプリケーションの開発ワークフローを強化できるという。
また、ドキュメント記述XML(DDX)にフルアクセスすることができるため、PDFにコメントやブックマーク、添付ファイル、自動ページ番号付きのヘッダーとフッターを追加することが可能。このほかにも、ページの余白、サイズ、回転などの設定による PDFファイルの外観のカスタマイズ、電子署名によるPDFファイルのセキュリティ強化もできるようになり、新しいアーカイブ機能を使用することで電子ファイルを自己完結型の記録文書として長期保存できるようになった。
さらに、管理ポータルへのデフォルトリモートアクセスを制限することで、セキュリティリスクを削減。ユーザー入力をサニタイズする新機能は、クリックジャックやクロスサイトスクリプティングに対するサーバーのセキュリティを強化する。加えて、ColdFusionオブジェクトに関するメンバー関数を使用すると、既存のコードの維持や修正をより迅速かつ簡単に行うことができ、リアルタイムのサーバー応答を使用すると、HTML5 Webソケットの機能を一般向けWebアプリケーションにも適用できるということだ。
なお、製品は「スタンダード版」とより高機能な「エンタープライズ版」の2種類が用意され、日本のアドビストアでは「スタンダード版」のみの取り扱いとなる。ColdFusion 9スタンダード版からのアップグレードは11万7,300円、10スタンダード版からのアップグレードは9万8,000円(ともに、アドビストア ダウンロード版価格)。購入方法の詳細は同製品の購入ガイドを参照してほしい。