ドワンゴおよびニワンゴは1日、両社が運営する動画サービス「niconico」関連のイラスト・漫画投稿サイト「ニコニコ静画」にて、ユーザーの投稿イラストをグッズ化して販売することができるオンデマンドグッズ通販サービス「ニコニコ静画の印刷工房(β版)」を開始した。グッズ化希望のイラストの受付はすでに開始しているが、販売サイトのオープンは5月14日から。

「ニコニコ静画の印刷工房(β版)」

「ニコニコ静画の印刷工房(β版)」は、グッズ製造会社である大英グループとの共同企画として実現したサービス。ユーザー(イラスト投稿主)が「ニコニコ静画」に投稿したイラストを、ひとつからグッズとして商品化することができる。作成可能なグッズは、Tシャツ(3,500円)、スマートフォンケース(3,500円)、タペストリー(縦・横タイプ3,500円、特大7,000円)、抱きまくらカバー(1万3,000円)、ピローケース(3,500円)、ベッドシーツカバー(1万6,000円)、マイクロファイバータオル(4,500円)、クッションカバー(3,500円)など(価格はすべて税抜き)。制作したグッズは「ニコニコ静画の印刷工房」のサイト上でオンデマンド販売することが可能だ。

作成可能なグッズのサンプル(Tシャツ、スマートフォンケース、クッションカバー)

出展申請画面

また、同サービスβ版の利用条件は「ニコニコのアカウントを保有した20歳以上のユーザー」であること。条件を満たしたユーザーのオリジナルイラストを受け付けており、「ニコニコ静画」サイト内の投稿者メニュー「POP/印刷工房」画面より「出展を申請する」ボタンを押すことで、グッズ販売の申請が完了。申請後はドワンゴによる審査が行われ、それを通過したイラストを用いたグッズが販売される。販売開始後は受注生産となり、ユーザーは在庫を抱えることなく1個単位でグッズを販売することができる。

なお、売上金の受け取りには銀行口座の登録が必要となり、グッズの売り上げのうち10%から源泉所得税と復興税を差し引いた金額がユーザーに分配される。支払いが実施されるのは支払い金額が1万円以上になってから。現在はテスト運用期間であるため、登録申請イラストは一定の条件(閲覧数/投稿カテゴリなど)をクリアしているイラストから受け付けている。現状R15作品は不可となっているが、将来的には「ニコニコ静画」のイラスト投稿規約に反していないものは全て申請可能となる予定。二次創作イラストについても、「今後、段階的に申請可能な作品が増える可能性」があるという。詳細は同サービスのWebサイトを確認してほしい。