The Universal Operating System

Debianプロジェクトは4月26日(ドイツ時間)、「SPARC removed from Jessie」において次期メジャーアップグレードバージョンとなる「Debian 8 "Jessie"」においてSPARCアーキテクチャのサポートを終了すると伝えた。主な理由は適切な担当者が不在であること、適切に開発が継続されていないこと、開発ツール対応の問題などと説明がある。Debianでは1999年3月にリリースされたDebian 2.1 "Silk"からSPARCをサポートしていた。

コンシューマ市場で販売されているもの、またはエンタープライズ向けであっても廉価で購入しやすいものに関してはオペレーティングシステム側でサポートがしやすく、周辺の開発ツールも充実しやすい傾向がある。逆に、エンタープライズ向けに販売されており、開発者が対象のハードウェアを入手しにくいといった状況にあるアーキテクチャはサポートが難しい面がある。

現在開発者が入手しやすくデータシートも取得しやすいアーキテクチャはIntelやAMDのx86系(i386、x86、x64、x86_64、amd64といった表記が使われることがある)、ARM、MIPS、PowerPCなど。SPARCはエンタープライズ向けに販売されているサーバプロダクトなどで採用されており、オープンソースソフトウェアプロジェクトでサポートしていくのが難しいところがある。