モバイル決済サービスのベンチャー、米Squareは4月29日(米国時間)、ショップ向けに3つの新機能を発表した。ビジネスオペレーションを効率化することで、顧客や取引の拡大を支援する。
Squareはスマートフォン/タブレットを利用してクレジットカード決済を行うソリューションを提供する。創業者は、米Twitterの共同創業者であるJack Dorsey氏。今回、店舗向けに「Square Pickup」「Offline Mode」「Inventory Tracking」の3機能の導入を発表した。
Square Pickupは事前注文サービスで、Square対応ショップを集めたディレクトリ/ポータルサービス「Square Market」、およびレジ機能「Square Register」と併用できる。ユーザーからの事前注文受付や、注文管理ができ、1回の注文につき8%の手数料をSquareに支払う。6月いっぱいは初期キャンペーンとして手数料2.75%で利用できる。すでにユニクロがバレンタインデーのギフトの事前注文に利用するなど、複数の事例があるという。
Offline Modeは、クレジットカード決済などのモバイルレジ機能を一時的にインターネット接続がない環境でも実行できるオフライン機能。オフラインでカードをスワイプ後、接続が再度確立された後に処理を続行するもので、インターネット環境に関わらず売り手と買い手は一貫性のあるショッピング体験を得られるとしている。
Inventory Trackingは在庫管理機能で、接客中にWebダッシュボード上で在庫の確認ができる。在庫が一定のレベルに達するとアラートを出すなどの機能もあるという。Squareによると、このような在庫管理は商店からのニーズが高かった機能という。
Squareについては今月初めに売却の憶測も流れたが、先週にはニューヨークにオフィスを開設するなど拡大戦略を進めている。