情報処理推進機構(IPA)は4月29日、国家試験の「ITパスポート試験」システム上に脆弱性が見つかったとして試験の一時中止を発表した。

ITパスポート試験は、情報技術に関する基礎的な知識を持ち合わせているかどうか測定する「IT力」を試す試験。累計応募者数は2013年度までに53万人に達している。

同試験は、CBT方式と呼ばれるPCを活用した試験で行なわれており、「ISO/IEC 15408」という情報セキュリティ評価基準の認証を取得している。

しかし今回、セキュリティ上の欠陥(脆弱性)が見つかったことから、29日、30日に開催予定だった試験を中止するに至った。両日に受験予定だったユーザーに対してはすでにメールで連絡済みだという。

両日中は緊急メンテナンスのため、受験申込サイトについても運用を休止している。なお、5月1日以降の試験については通常通り開催する予定だとしている。