SAPジャパンは4月25日、3D CADモデルと業務データを統合し、複数の拠点や業務部門間でコンテンツの作成、編集、活用を可能にする3D データ活用アプリケーション「SAP 3D Visual Enterprise(エスエーピー・スリーディー・ビジュアル・エンタープライズ) 8.0」を発表した。
3Dアニメーションの作成や画像のレンダリングを行うことのできる「SAP 3D Visual Enterprise Author」と3Dアニメーションによる作業手順を再生・表示する「SAP 3D Visual Enterprise Viewer」は4月25日から、3D CADデータから軽量なファイルフォーマットへの変換や画像コンテンツの作成を自動化するサーバーアプリケーション「SAP 3D Visual Enterprise Generator」は5月から提供を開始する。
SAP 3D Visual Enterpriseは、3D CADを一般のPCやタブレット端末でも利用できる軽量なファイルフォーマットに変換できる。これにより、設計・開発部門だけでなく、製造部門や営業部門、保守・サービス部門やマーケティング部門など、企業のあらゆる部門にわたる幅広い業務で、部品表、製品や部品の仕様、全体構成図、形状といった3Dコンテンツを簡単に活用することができるようになる。また、作業手順の3Dアニメーション化や、製品や部品のビジュアル表示といった視覚的なコミュニケーションが行えるため、熟練したスタッフではなくとも教育を早期に行うことが可能に。設計部門から後続部門への製品情報の引き渡しもスムースに行えるため、ビジネスのスピードも加速できる。
海外展開においても、言語や文化の異なる現地スタッフに対して、3Dアニメーションで視覚的に作業指示を行えるなど、スピード化はもちろん、グローバルで作業品質を向上することが可能だ。