富士通は4月25日、今後さらなる拡大が見込まれる組み込み分野、およびOEM分野向けに、サーバ製品のカスタマイズ型ビジネスを強化すると発表した。

同社は、メインフレームをはじめとするサーバおよびその周辺機器、通信機器などの組み込み・OEMビジネスをグローバルに展開している。現在、製造業や流通業をはじめとした様々な現場で、同社の製品が組み込まれた設備機器、試験機器などが稼働している。また、2011年5月に、組み込み分野、OEM分野のビジネスを強化するために、組込・OEMビジネス事業部を設立。ニーズに対応したプロダクト製品のカスタマイズ提供を推進し、数多くの実績を上げてきた。今回、これらの実績とノウハウに基づき、多様なカスタマイズ事項を整理し、容易に選定できるようにメニュー化した。

具体的には、PCサーバ「PRIMERGY」において、サーバ本体、オプション、添付ソフトのロゴ変更や添付品構成の変更など、200種類のカスタマイズ項目をメニュー化した。これにより、筐体の外観、運用環境の他、海外に提供する場合、現地の規格表示への変更など、多岐にわたる要望に対応する。

また、今回メニュー化した200種類のカスタマイズ項目の中から、特にニーズの高い項目を簡易ブランド変更、アプライアンス、キッティングの3種類にパターン化した。これにより、目的別に一括してカスタマイズ項目を設定することができ、製品への迅速な反映を実現する。

今後、ニーズに合わせて、カスタマイズ項目のメニュー化を、他の製品にも展開する。さらに、ユーザーの性能検証作業を代行するエンジニアリングサービスや、トラブル切り分けを支援する技術問い合わせ窓口などのサポートメニューも提供していく予定。

PCサーバ「PRIMERGY」のカスタマイズの例