Twitterは4月24日、特定のテレビ番組を見ている人に向けて広告ツイートを配信できるプロモ商品「テレビ会話ターゲティング」のベータ版を日本で開始すると発表した。

テレビ会話ターゲティングは、Twitterが提供する「カンバセーションマッピングテクノロジー」により、放送局やブランドが特定の番組を見ているユーザーにプロモートツイートを送ることができるというもの。その番組内でCMを流していてもいなくても利用が可能だ。

昨年11月に米国および英国にてローンチされ、すでに多くの広告主がテレビ戦略の延長として活用しているという。2月に開催された第48回スーパーボウルで、トヨタカナダがテレビ会話ターゲティングを利用したプロモーションで成功を収めた事例についても紹介されている。

テレビとブランド関連のツイートに触れた視聴者は92%が何らかの行動を取る

この事例のようにテレビとTwitterをうまく掛け合わせてプロモーションした場合、ユーザーの反応が良い事が明らかになっている。トヨタカナダの事例ではプロモツイートのエンゲージメント率は平均4%、ツイートによっては11%に達しており、これは同年の自動車業界における平均値より50%高い数値だったという。

日本国内においては昨年8月の「天空の城ラピュタ」放送時、有名なセリフ「バルス!」が叫ばれた瞬間に1秒間で14万3199ツイートが記録されたほか、テレビ番組関連のキーワードがトレンド入りしたり、テレビ番組内で視聴者のツイートが活用されるなど、すでにテレビとTwitterとの連動を活用する土壌は整っているといえる。6月に控えるFIFAワールドカップの存在も大きいだろう。

同サービスは米国と英国以外では初めて展開され、ブラジルとカナダ、フランス、スペインで正式にスタート。日本やアルゼンチン、オーストラリア、ドイツ、イタリア、メキシコでベータテストが行われ、オーストリア、アイルランドでも近日中にテストが開始される予定。