日本HPは4月24日、ミッションクリティカル向けのハイエンドストレージ「HP XPディスクアレイファミリ」の新製品として、「HP XP P9500」の後継機で、第7世代モデルとなる「HP XP7 Storage」を発表した。価格は6,899万円(税別)~。
HPは、新たなビジネスに対応する「HP 3PAR StoreServ」と、従来型の進化系である「HP XP7 Storage」の2つのラインナップがあるが、「HP XP7 Storage」はミッションクリティカルな基幹業務用途を想定。高い可用性やセキュリティ、リスク軽減などを重視している。
「HP XP7 Storage」の目玉の新機能としては、複数アレイの仮想化を実現する「マルチアレイバーチャリゼーション」を提供。複数の「HP XP7 Storage」間で仮想アレイ層を作成することで、1つのストレージに見せ、物理アレイ全体にわたり透過的なデータアクセスを実現する。これにより、オンラインデータマイグレーションを実現する。また、物理アレイと仮想アレイで別々に管理することも可能。なお、本機能は2014年夏以降の提供予定している。
そのほか、コントローラの処理能力向上とフラッシュ最適化設計により、0.6ミリ秒以下の応答時間で300万IOPSを実現し、既存モデル「HP XP P9500」と比較してディスク搭載本数を12.5%向上させている。これにより、2モジュール構成で2.5インチHDDを最大2304台、3.5インチHDDを最大1152台、SSDを最大384台搭載できる。
また、ホストポートが16Gbファイバーチャネル接続に対応し、FIPS 140-2準拠の暗号化に対応する。
米HP エンタープライズグループ HPストレージ データセンター・デベロップメント・ユニット バイスプレジデントのクリス・パワーズ氏は「可用性の設計上の目標は99.9999%だが、これまでの実績を考えると十分実現できる」と自信を見せた。
同社では、旧製品からの置き換えをメインのターゲットにしているという。