「SoftLayer」は2005年に米国で生まれたクラウドサービスである。全世界140カ国、顧客数2万5千社以上、Webサイトのドメイン数2,200万以上と、世界有数の規模を誇る。だが、その一方で日本における知名度の向上や日本国内におけるバックアップ体制の強化が求められていた。

2013年7月に「SoftLayer」をIBMが買収したことにより、その状況は大きく変わった。

日本IBMの全面的なバックアップによって、今後は日本国内においても「SoftLayer」が、飛躍する可能性は大いに高まったと言えるだろう。 そこで今回は、将来的な発展が期待されている「SoftLayer」について、そのポテンシャルを紹介しよう。

豊富な選択肢によって利用環境に合わせた柔軟な構成が可能

「SoftLayer」では、パブリッククラウド(仮想サーバー)インスタンス、プライベートクラウド、そしてベアメタルサーバーの3種類から選択することが可能である。仮想サーバーのみ提供するクラウドサービスが多い中、物理占有型のベアメタルサーバーまで選択できる点は「SoftLayer」が持つ大きな長所と言えるだろう。

この3種類のサーバーを柔軟に扱う技術として、「SoftLayer」独自のソフトウェアである「FlexImage」がある。これは、サーバーにあるシステム構成のイメージを、そのまま他のサーバーへとコピーしスムーズかつスピーディーな移行を実現するもの。つまり「FlexImage」を利用すれば、立ち上げの段階では仮想サーバーにて運用し、事業が拡大して高いパフォーマンスが必要になった場合にはベアメタルサーバーに移行など、ハイブリッドなクラウド活用も容易となる。

また、CPUのコア数、メモリ、ストレージの容量・種類など、リソースについても幅広い選択肢があり、柔軟な構成が可能な点も大きな魅力だ。

使いやすさを意識したユーザビリティインターフェイス

全世界の拠点を結ぶ無料の高速ネットワーク

通常、データセンター間をつなぐ際には、ネットワーク利用料やパフォーマンスの低下などの懸念が生まれてしまうもの。だが「SoftLayer」の場合は、その心配はまったく不要だ。 「SoftLayer」は全世界に13のデータセンターと19のアクセスポイントを持ち(さらに15カ国で40拠点拡充予定) 、それぞれを帯域10Gbpsの高速ネットワークで接続している。

そしてユーザーは、このネットワークを無料で利用することができる。 例えば東京のアクセスポイントからシンガポールにあるサーバーに接続し、そこから更にロサンゼルスのサーバーにつなげる、ということも、ネットワーク費用を掛けず、かつ高速に行うことができる。

これはグローバルな規模でクラウドサービスを利用したい企業にとっては、大きな魅力となるだろう。

「IBM Cloud Exchange 2014」で「SoftLayer」を体験

IBMが提供する開発者支援用のPaaSである「BlueMix」は、「SoftLayer」を基盤として提供される「BlueMix」は、プログラミング言語、データベース、ミドルウェアなどのコンポーネントを組み合わせることで、高度な専門知識がなくてもアプリケーションを構築することが可能となっている。IBMが強力に展開することで、今後は「SoftLayer」を利用した新しいサービスの提供も増えてくることだろう。

このように、高いポテンシャルを持ち、これからの展開が期待されるIBMの新しいクラウドサービス「SoftLayer」。その実力を体験できるイベントが、2014年5月より、北海道札幌を皮切りに全国にて開催される予定となっている。 「まずは何より、触れて体感してもらいたい」というのがこのイベントの主旨。クラウドサービスの新たな潮流となりうる「SoftLayer」に興味がある方は気軽に参加してもらいたい。

また、IBMの「SoftLayer」サイトには、機能の詳しい紹介するムービーや、無料のWebセミナー、更には30日間の無料体験ダウンロードなどもあるので、是非そちらもご覧いただきたい。

セミナー会場

  • 北海道会場
    日時:2014年5月19日(月曜日)10時~12時30分
    場所:ロイトン札幌
  • 関西会場
    日時:2014年5月26日(月曜日)10時~12時30分
    場所:ヒルトン大阪
  • 西日本会場
    日時:2014年6月3日(火曜日)10時~12時30分
    場所:グランド ハイアット 福岡
  • 中部会場
    日時:2014年6月11日(水曜日)10時~12時30分
    場所:ホテル日航金沢