Texas Instruments(TI)は4月22日、スマートフォン制御や、有線接続リンクの代替などといった新たな車載アプリケーション向けに、コネクティビティを供給するワイヤレスマイコンとしてSimpleLink Bluetooth low energy「CC2541-Q1」を発表した。
同製品は、幅広い市場で採用されているBluetooth Smartソリューション「SimpleLink CC2541」、車載コネクティビティ向けWi-Fi、Bluetooth、GNSSのコンボソリューション「WiLink 8Q」、デュアルモードBluetooth「BL6450Q」などを活用した製品である。Bluetooth Smartテクノロジを使い、ユーザーによる情報取得や車載システム制御といった、新たな車載機能を実現する製品向けに開発された。
スマートフォン制御に関連するアプリケーションとしては、Bluetooth Smart対応のスマートフォンと、Bluetooth Smartキーフォブを使ったキーレスエントリ、スタンドアロンまたはカーアクセスソリューションと組み合わせた動作、室内向けにクラスタ化されたプログラマブルなLED照明の制御、エンジンの警報ライトを理解しやすくする診断情報、iBeaconテクノロジを使った複数のサービスによる車内のBluetooth Smartテクノロジ対応機器の素早い探索とペアリング、有線接続リンクを代替することによる重量とコストの削減、それによって燃費を向上させるといった用途が想定される。
また、有線接続リンクの代替として、ワイヤレスインフォテインメント制御部のハンドルへの組み込み、スマートフォン経由の制御、個人向け設定と警報用の低データレートシステムの構築、リアシートエンタテインメントシステム向けBluetooth Smartリモコンなどが考えられる。
なお、現在サンプル供給中で、量産出荷は2014年第3四半期の予定。開発には、車載向けBluetooth Smart製品の市場投入期間の短縮に役立つ評価モジュールキット、ミニ開発キット、SensorTag開発キットなどの「CC2541」が利用できるとしている。