GMOインターネットは4月22日、ソーシャルゲームの公開に最適化されたサーバーサービス「GMOアプリクラウド」のサービス内容を一新し、新サービスとして提供を開始した。
新サービスは基盤ソフトウェアに「OpenStack」を採用。GMOアプリクラウドは、OpenStackをクラウド基盤として採用し、低価格でありながら高機能・高品質なクラウドサービスの提供を実現するという。
また、サーバーラインアップも変更しており、従来の仮想サーバープラン「ローカルディスクプラン」に加えて、新たに「外部ディスクプラン」を用意した。外部ディスクプランは、ネットワーク上にあるSSDやストレージサービスをマウントして利用できるプランで、異なるスペック(CPU/メモリ)のプランへディスク付け替えを行うだけで、容易にスケールアップ/ダウンを実現できる。
従来の「ローカルディスクプラン」においても、SSDキャッシング機能対応のRAIDカード「MegaRAID CacheCade」を搭載したことでI/O性能が飛躍的に向上し、より高速なディスクアクセスを実現した。
専用サーバーは、Fusion-ioのフラッシュドライブ「ioDrive2」を搭載した専用サーバーを含め、2タイプを用意。ioDrive2を搭載した専用サーバーは、従来の製品に比べて書き込み(シーケンシャルライト)性能が最大で2倍近くまで向上したという。
ストレージサービスの提供も行なう予定となっており、SSDで構成された高速データ処理が可能な「ブロックストレージ」と、HDDで構成された大容量データの保管やデイリーのデータバックアップなどに最適な「オブジェクトストレージ」の2種類のストレージサービスをオプションで提供する。
ブロックストレージは、最大3個までアタッチが可能で、プランにより1000~5000IOPSを保証する。オブジェクトストレージは容量無制限の従量課金制で、保管データは自動的に3つのストレージサーバーに複製される。
ほかに、「イメージ保存」機能も搭載。稼動中の仮想サーバーやブロックストレージからイメージを保存し、仮想環境のバックアップや複製が可能となる。当初は仮想サーバーの「外部ディスクプラン」およびストレージサービスの「ブロックストレージ」において提供を開始し、「ローカルディスクプラン」での導入も予定されている。
その他にも利用状況の確認から請求書のダウンロードまでできる機能を搭載したほか、コントロールパネル画面をPCだけでなく、スマートフォン/タブレットでも利用できるようにレスポンシブデザインを採用する。
なお、新しい料金プラン「時間単位課金」を用意。ゲームのイベント開催に合わせて時間単位でスケールアウトでき、より効率のよいサーバー運用が可能となる。「時間単位課金」に比べて割安で利用できる従来の「日単位課金」も選択できる。