富士通は、オムロンの草津工場にの草津工場において、プリント基板表面実装ラインの品質向上および生産性改善のために、ビッグデータ分析の実証実験を開始したと発表した。

本実証実験では、設備や機械の動きを制御する装置であるオムロンのSysmac(シスマック)マシンオートメーションコントローラ NJシリーズ(以下、Sysmac)とマイクロソフトのデータベースシステム「Microsoft SQL Server」を活用し、プリント基板ラインのログを収集し、個体ごとに生産実績の可視化を行い、製造ラインの改善を検証する。

富士通は、ログ収集の仕組みを構築とともに、生産状況をリアルタイムに把握するためのデータ分析を担当する。

すでにプロトタイプシステムの導入効果として、一目で製造ラインの動きが把握できるため、改善ポイントの把握が容易になり、改善ポイントを把握する時間を1/6に削減することができているという。また、改善の成果を分かりやすく表現することで、工数削減のみならず、現場のモチベーション向上にも繋げられている。

可視化結果イメージ図

今後、富士通はこれらの情報のリアルタイム提供と分析プラットフォームの提供によって、オムロンのさらなる改善スピードの向上を支援していくとした。