IDTは4月22日、スイッチングレギュレータベースのソリューションに比べて、基板の実装面積を最大で70%削減可能な超小型ワイヤレス給電レシーバ「IDTP9024/9025A/9028」3品種を発表した。
「IDTP9024/9025A/9028」は、完全に統合された1チップのワイヤレス給電レシーバで、それぞれPMA/WPC Qi 1.1/デュアルモード(PMA/Qi)の規格に対応している。高効率の低ドロップアウト(LDO)レギュレータをベースとしたアーキテクチャを採用することで部品数を最小限に抑えており、基板面積と部品表(BOM)コストを大幅に削減している。さらに、効率よく機器に電力を供給できるように、制御論理を最適化して電力損失を最小限に抑えており、携帯電話や携帯電話用スリーブ、タブレットに最適となっている。
「IDTP9024/9025A/9028」はいずれも、高効率の同期フルブリッジ整流器、高効率LDO、高度な制御回路を1チップに集積している。これらの機能と薄いレシーバコイルが連携することで、対応トランスミッタからワイヤレスで電力を受け取り、安定した5Vの出力を供給して、ポータブル電子機器を駆動/充電する。
「IDTP9024/9025A」2品種は、それぞれPMAとQiに準拠し、あらゆるトランスミッタとの完全な互換性を持つポータブル機器の開発を可能とする。「IDTP9028」は、シームレスなデュアルモード機能を持ち、操作なしでQiとPMAの2つのプロトコルを切り替え、電力の授受を仲介する。この統合によりシステムのアーキテクチャが大きく簡素化され、最小の手間で設計できると同時に、規格に準拠することで使いやすさが確保されるとしている。
「IDTP9024/9025A/9028」は、特定の顧客向けに現在サンプル出荷中。また、ウェハレベルCSPパッケージで供給可能な製品もあるという。