インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA」は4月21日、2013年10月~2014年3月に同サイトへ登録した転職希望者のうち3万5,000人を対象に実施した転職理由に関する調査結果を発表した。
それによると、転職理由の1位は「ほかにやりたい仕事がある」(13.5%)で、前回調査(2013年下期)より0.6pt上昇。2位は「会社の将来性が不安」(11.2%)で、こちらは前回に比べて0.9pt減となった。
「ほかにやりたい仕事がある」の回答率は2013年上期以来3期連続で上昇する一方、「会社の将来性が不安」の回答率は過去最低となり、1位と2位の差が開く傾向が鮮明になった。このほか、5位「専門知識・技術を習得したい」(5.4%)、6位「幅広い経験/知識を積みたい」(4.3%)など、全体として転職理由がポジティブに変化している傾向が見られる。
同社によると、転職希望者の売り手市場の傾向が強まるなか、「現状に大きな不満はないが良い求人があれば転職を考えてもよい」というスタンスの人も転職活動に動き始めていることが、「ポジティブ転職」増加の背景にあるという。
男女別では、女性は2位「残業が多い/休日が少ない」(8.1%)、6位「女性が働きにくい環境である」(4.3%)など、ワークライフバランスへの意識が高い傾向が見られる。また、1位「ほかにやりたい仕事がある」の回答率が16.2%と男性(14.0%)より高いなど、転職でキャリアの付加価値アップを目指す女性が増加していることも伺える。
業種別では全7業種のうちメーカーのみ「会社の将来性が不安」(16.2%)がトップになっているが、それも前回より回答率が減少し、「業界の先行きが不安」(4.0%)も前回5位から8位に順位を下げていることから、同社では「明るい傾向も見受けられる」と分析している。