LEXUSは4月20日、北京モーターショーにて、新型コンパクトクロスオーバーSUV「NX」を発表した。
NXは、LEXUS初のコンパクトクロスオーバーSUVで、LEXUSとしては初めて新開発2.0Lターボエンジン「8AR-FTS」を搭載した「NX200t」と、2.5Lハイブリッドシステムを搭載した「NX300h」をラインアップ。
「NX200t」では、水冷式エキゾーストマニホールド一体シリンダーヘッド+ツインスクロールターボチャージャーの採用のほか、ターボ用直噴技術D-4STや、可変角を拡大した連続可変バルブタイミング機構VVT-iWなどの新技術を採用することで、優れた走行性能と環境性能を両立したという。
また、新開発のターボエンジンに合わせて6速オートマチックトランスミッションも新たに開発。走行状態に応じて必要なエンジントルクを算出する駆動力オンデマンド式の新制御ロジックを採用することで、ターボエンジンのトルクを最大限に活用し、アクセル操作に対する優れたレスポンスを実現し、爽快な加速感と低燃費を両立したほか、アイドリングに伴う燃料消費を抑えるアイドリングストップ機能ストップ&スタートシステムもLEXUSとして初めて採用したという。
さらに2モデルともにボディパネルを面で結合する構造用接着剤、従来のスポット溶接に比べて打点間を短くできるレーザースクリューウェルディングなど、LEXUSのボディ生産技術を導入することで、ボディ剛性を向上させつつ、サスペンション類の高剛性化も実現。加えて、路面からのわずかな入力にも作用することにこだわった新開発のショックアブソーバーの導入により、操縦安定性と乗り心地を両立したほか、ショックアブソーバーの減衰力を最適に電子制御するAVSとして、新たに30段階まで可変制御の範囲を拡大した新型が採用されている。
このほか、NX200t(AWD車)には、前輪駆動状態と4輪駆動状態を自動的に制御するダイナミックトルクコントロールAWDを採用。一方のNX300h(AWD車)においても、E-Four新制御により、特に滑りやすい路面におけるコーナリング性能を向上したとする。
安全面としても、LEXUSとしては初めてパノラミックビューモニターを導入。運転席からの目線だけでは確認しにくい車両周囲の状況を、車両前後左右に搭載した4台のカメラの映像を継ぎ目なく合成し、シフト操作と連動して真上から見たような映像としてナビゲーション画面を表示できるほか、車両の前後進行方向の左右から近づいてくる歩行者などを検知して知らせる左右確認サポート付も採用している。また、全車速追従機能付レーダークルーズコントロールの採用により、先行車を認識判断し、適切な車間距離で停止状態まで追従走行制御を行い、ドライバーをサポートすることが可能となっている。
なお、「NX」の発売は、2014年後半を予定しているという。