米IBMは4月18日(米国時間)、クラウドコンピューティングSoftLayerのビジネスパートナー向けに新プログラムを発表した。SoftLayerエコシステムの拡大を図るもので、IBMはクラウド戦略のてこ入れを図る。

SoftLayerは、IBMが2013年に21億ドルで買収したクラウドベンダーで、IaaS、PaaSなどのクラウドインフラを提供する。独自のネットワークアーキテクチャにより、高速なプライベートネットワークを利用して性能を最適化する高性能さを特徴とし、あらゆるワークロードを動かすことができるという。IBMはSoftLayerをクラウド戦略の中心に据えており、今年に入り12億ドルを投資して新たに15カ所にデータセンターを設置することを発表している。

今回、SoftLayer製品を再販する提携企業向けのインセンティブを強化し、ボリューム割引率を大きくする。新たに、SoftLayerのホスティング再販や戦略パートナー向けのプログラム「SoftLayer Services&Solution Provider Program」も用意する。

また、提携企業向けの共同マーケティングイニシアティブも開始した。パートナープログラムの「IBM PartnerWorld」参加企業および既存の「IBM Business Partner」参加社はキャンペーンのデザイン・作成ツール、カスタマイズ可能なキャンペーンテンプレートを利用でき、初期投資をおさえてSoftLayerをプロモーションするキャンペーンを展開できるという。同時に、技術トレーニングコースも拡充し、IBMのトレーニングプロバイダのGlobal Knowledgeによる2日間の無料トレーニングコースを提供する。ハンズオンでSoftLayerソリューションの知識を得られるもので、日本、米国など世界21カ所で受講できるという。