東京都は4月18日、平成21年経済センサス基礎調査結果に基づく名簿データより層別に抽出した都内の従業員数10~299人の中小企業3,500社を対象に実施した中小企業の賃金事情について調査した結果を発表した。
調査は平成25年7月31日時点で970社から寄せられた回答をもとに集計したもの。
調査によると、平成25年7月の全常用労働者(直接雇用される労働者のうち、嘱託・再雇用、臨時工、パートタイマー・アルバイト、病欠者、休職者を除く全従業員)の平均賃金は、所定時間内賃金が33万4,535円、所定時間外賃金が2万5,457円となり、合計で35万9,992円(平均年齢41.4 歳、平均勤続年数10.2年、平均扶養家族数0.6人)。また、平成24年の年間給与支払額(所定時間外賃金、賞与等を含む)の平均額は499万4,493円だった。
賞与は、過去1年間(平成24年7月から平成25年6月まで)の平均支給額は平成25年夏季一時金が38万7,310円、平成24年年末一時金が39万4,623円、その他が5万2,413円と、合計83万4,347円だった。労働組合の有無別に見ると、労働組合の「ある」企業は「ない」企業に比べ平均賃金、賞与ともに金額が高かった。
7月の月間所定外実労働時間構成比(男性:女性) 資料:東京都 |
7月の所定外実労働時間の平均は、男性で15時間11分、女性で8時間27分となった。産業別に見ると、男性で最も多いのは「運輸業、郵便業」の26時間51分で、最も少ないのが「医療、福祉」の8時間53分となっている。女性で最も多いのは「不動産業、物品賃貸業」の13 時間20分で、最も少ないのが「卸売業、小売業」の5時間2分だった。
年次有給休暇の新規付与日数及び利用日数 資料:東京都 |
年次有給休暇の利用状況は、平成24年8月1日から平成25年7月31日の1人平均の新規付与日数は17日、利用日数は8.5日。利用率は49.9%となっている。