A10ネットワークスは4月17日、同社のADC(Application Delivery Controller)製品群「Thunder シリーズ」に4機種を追加することを発表した。

A10ネットワークス 代表取締役社長 兼 CEOの小枝逸人氏

今回発表されたのは、Thunder 6630、5630、5430(S)-11、4430(S)の4モデル。これらのうち、発表会で特に強調されたのが、新たなハイエンドモデルとしてリリースされた「Thunder 6630」である。

Thunder 6630の最大の特長は、100GbEインタフェース対応したこと。A10ネットワークスによると「業界で初めて100GbEに対応したADCになる」という。

また、CPUコア数は、従来のハイエンドモデルが10コア×2CPUだったのに対し、12コア×2CPUを搭載。さらに高速なL4処理とDDoS防御を実現する専用ハードウェアチップ「FTA(Flexible Traffic Accelerator)-3」を4つ組み込んだうえ、CPUメモリ領域共有化技術などを搭載した専用OS「ACOS(Advanced Core Operating System)」を改善したことにより、L4 CPS(Connections Per Second)が30%増の7.1M、SSL CPSが同じく30%増の174Kという高性能を実現している。

FTA-3

ACOSの共有メモリー技術

その他3モデルの概要は以下のとおり。

  • Thunder 5630
    主な仕様 : インテルXeon Dual 8コアプロセッサー、40Gb(QSFP+)×4、1Gb/10Gb(SFP+)×24、1Gb(SFP)×4
    アプリケーションスループット : 79Gbps
    L4 CPS : 600万

  • Thunder 5430(S)-11 ※ SモデルはSSLアクセラレーションASICを搭載
    主な仕様 : インテルXeon 10コアプロセッサー、40Gb(QSFP+)×4、1Gb/10Gb(SFP+)×16
    アプリケーションスループット : 79Gbps
    L4 CPS : 370万

  • Thunder 4430(S) ※ SモデルはSSLアクセラレーションASICを搭載
    主な仕様 : インテルXeon 6コアプロセッサー、40Gb(QSFP+)×4、1Gb/10Gb(SFP+)×16
    アプリケーションスループット : 38Gbps
    L4 CPS : 270万

Thunder ADC シリーズ ミッドレンジ・ハイエンドモデルの位置づけ

いずれのモデルも5月12日より受注を開始。出荷開始時期は、Thunder 4430(S)とThunder 5430(S)-11が5月19日、Thunder 5630とThunder 6630は2014年第2四半期中の予定となっている。