日産自動車は4月16日、米国にて開催されている「ニューヨーク国際自動車ショー」にて新型「ムラーノ」を公開した。
新型「ムラーノ」は、2013年に発表したコンセプトカー、「RESONANCE」をコンセプトモデルに、初代「ムラーノ」のコンセプトを継承する形で開発されたもので、クロスオーバーに求められる高さとスタンスを保ちつつ空力性能を向上させたほか、グリルシャッター、フェンダーリップの成形、リヤバンパーの表面仕上げ、リヤタイヤのディフレクター、一体型リヤスポイラーの形状を改善することで、全体的な空力性能を現行モデル比で17%向上させることに成功したという。
エンジンは、3.5L DOHC V6エンジン(最大出力260馬力)とスムーズな走りと低燃費を実現するエクストロニックCVTを標準装備しており、燃費は、車両の軽量化、空力性能向上、またエンジン/トランスミッションの効率改善により、現行モデル比で約20%向上しているという。
また、先進技術として、後側方車両検知警報(BSW)、前方車両接近警報(FCW)、前方衝突予測警報(PFCW)、フォワード・エマージェンシー・ブレーキ(FEB)、インテリジェントクルーズコントロールなどの搭載技術へ情報を提供することを目的として最大4つの車載カメラ(前後左右)と3つのレーダーシステム(前方に1つ、左右に2つ)を搭載しているほか、レーダーを使い、駐車場から出る際に車両後方にクルマが来ていないかを検知する新型「クロス・トラフィック・アラート(CTA)」も搭載。さらに、前後左右のカメラで周囲360度の映像を写しだすことで縦列駐車の複雑さを軽減できるアラウンドビューモニターも装備しているという。
このほか、安全性の確保のために、シートベルトセンサと乗員検知センサを装備するデュアルステージフロント、SRSエアバッグを採用したニッサン・アドバンスド・エアバッグ・システム(AABS)、前席搭載SRSサイドエアバッグ、転覆検知機能付きルーフ搭載SRSサイドカーテンエアバッグ、運転席ニーエアバッグなども搭載している。
内装も、マルチタッチコントロール付き8.0形ディスプレイも配置しているほか、使い勝手の向上を目的にスイッチの数を従来比60%減となる、25個から10個へと削減している。加えて、新型「アルティマ」や「パスファインダー」で装備している機能の改良版として、7.0形の高解像度カラーディスプレイなどの新機能を追加した「DRIVE-ASSISTディスプレイ」も搭載している。
なお、新型「ムラーノ」は、米国ミシシッピ州のキャントン工場で生産され、世界100以上の国に輸出される予定だという。