Talendは4月17日、米Talendが、NoSQLデータベース「Riak」を開発する米Basho Technologies(以下Basho)と協業することを発表した。日本市場においても、Bashoジャパンと協業を開始し、従来のリレーショナルデータベース(RDB)から、NoSQLデータベースへのデータ移行にまつわる課題解決を支援していく。
BashoのNoSQLデータベース「Riak」は分散KVS(Key-Value Store)で、複数のサーバーにデータを分散することにより高い可用性を実現するように設計されている。また、Riakは、マスターレス構成のため単一障害点(SPOF)を持たない。データやアクセスの増大に対しては、サーバーを追加することで対応するスケールアウト型の拡張性を備えている。
Talendは、データ統合から、アプリケーション統合、業務システム統合まで、幅広い統合ソリューションを提供している。さらに、「Talend Enterprise Big Data」をはじめとして、各種ビッグデータ対応ソリューション製品を揃えており、Hadoopや、RiakをはじめとするNoSQLなどの最新のビッグデータテクノロジーに対応している。
RDBからNoSQLデータベースのRiakへのデータ移行は、個別のAPI開発をはじめとする移行にまつわる負荷やリスクが伴うが、今回のTalendとBashoの協業により、Talendの統合ツールから容易に確実に行えるという。
Riakは、センサーデータやRFIDネットワークのデータストア、ソーシャルデータのデータストアなどにも適しており、TalendのツールによりRFIDやSNSからデータを収集・クレンジングしてRiakにストアし、Talendのツールを介してBIツールで分析するなど、ビッグデータを活用するための一連の仕組みを容易に構築可能。また、ビッグデータ解析のためにHadoopのようなテクノロジーとともにRiakを利用することが容易になる。