共同印刷4月15日、悪臭や腐食性のある酢酸ガスなどの酸性ガスのみを吸着する「酢酸ガス吸着フィルム」を開発したことを発表した。酢酸ガス吸着フィルムは腐食性ガス吸着フィルムシリーズの第2弾。医薬品用パッケージ、電子部品・精密機器そのほか、酢酸ガスなどの酸性ガスでの問題に対応可能だという。

「酢酸ガス吸着フィルム」の特長は、発生した酢酸ガスのみを吸着し、長期的に吸着機能を維持することだという。パッケージを開封した際に、製品から発生した酢酸ガスの悪臭による不快感を解消するとともに、酢酸ガスによる製品の劣化を防止する。「酢酸ガス吸着フィルム」の利用により、脱臭剤の投入や検品時の手間が省け、生産性が向上。また脱臭剤が不要になり、脱臭剤破損時に発生する粉末飛散や製品汚染などの危険を排除できる。

共同印刷は、本製品の実用化とともにその他の腐食性ガスなどを選択的に吸着するフィルムの開発を進めて、腐食性ガス吸着フィルムシリーズのラインアップ拡充を図るとした。