ローデ・シュワルツ・ジャパンは、ビデオテスタ「R&S VTC」と、ベクトルネットワークアナライザ「R&S ZNB20」が、HDMI Licensingにより、HDMI CTS 2.0のMOI機器リストに登録されたと発表した。
今回、ビデオテスタ「R&S VTC」で対応したのは、HDMI CTS 2.0の4K 60p 420フォーマットに関わるプロトコル試験ID:HF1-31、HF2-23、HF1-33、HF2-25、HF1-51、HF2-31。ベクトルネットワークアナライザ「R&S ZNB20」で対応したのは、電気試験ID:HF1-9、HF2-4。
プロトコル試験に対応する「R&S VTC」は、従来の旧タイプのアナライザと一線を画す測定器で、測定時間の大幅な短縮を実現しただけでなく、HDMI端子から直接AV品質を測定できるのが特徴。また、HDMI、MHL、コンポジットビデオ信号などの測定にモジュールの追加で対応できるため、TVやAVアンプのような多種のAVインタフェースを備える機器の試験に一台で臨める。また、HDMI 2.0のうち、カラーフォーマットの拡張がなされた3Gbps~6Gbpsのデータレート相当に対応する残りの試験項目についても、モジュールの追加で対応する予定。
電気試験に対応するベクトルネットワークアナライザ「R&S ZNB20」は、20GHzまでの帯域を持ち、数十psといった高速な立ち上がりの信号であっても正確に測定することができる。クラス最高の測定パフォーマンスと測定スピードに加え、日本語の操作メニューや測定ウィザードなども搭載しており、誰でも簡単に高確度な測定が行える。