帝国データバンクは4月16日、雑誌「小悪魔ageha」などを手がけるインフォレストが事業停止となったことを発表した。負債額は約30億円。
同社は2002年6月に英知出版の会社分割により設立され、出版事業の他に、医療・服飾、雑貨などの通信販売事業も行なっていた。
出版事業では、女性向け雑誌の「小悪魔ageha」や「nuts」「アイラブママ」、男性向け雑誌の「SamuraiELO」や「Samuraiマガジン」を手がけていた。
特に「小悪魔ageha」は、ギャル系ファッション誌としてテレビやネットでたびたび話題になっており、最盛期には販売部数が30万部にものぼったという。
しかし、「小悪魔ageha」を含む既存雑誌の売り上げが頭打ちになったことや景気低迷にともなう広告出稿の低迷などで売り上げが減少。その結果、資金繰りの悪化や信用の低下で事業停止に追い込まれたという。
負債額は約30億円となっており、今後は債権調査を進めると共に、出版物などのコンテンツ売却を検討する予定だ。