東京エレクトロン デバイス(TED)は4月15日、車載用ICの業界標準規格であるAEC-Q100に準拠した拡張I/O LSI「TE7740RPF」を発表した。
近年、カーナビの高機能化に伴い、特にハイエンドモデルではCPUに内蔵されている各種I/O機能のみではI/Oが不足するケースが多くみられる。同製品は、カーナビで必要とされる最大クロック周波数6MHzのSPIや、最大ボーレート3MbpsのUARTなどのI/O機能を1チップ化することで、CPUバスに8ビット非同期インタフェースで直接接続が可能になり、カーナビのI/O機能不足を解消できる。また、必要なインタフェース機能や汎用入出力ポートをレジスタ設定で選択でき、ユーザーのシステムに柔軟に対応し、より効率的な機器開発を実現する。さらに、AEC-Q100に準拠しているため、厳しい車載品質にも耐えうる信頼性試験を実施しており、カーナビをはじめとした車載用インフォテインメント機器に最適となっている。
I/Oは、汎用入出力ポートのGPIOが36本、非同期シリアルのUARTが5チャネル(1チャネルのみフロー対応可)、同期シリアルのSPIが4チャネル、PWMが2チャネル、Pulse Counterが2チャネル、I2C(Master)が2チャネル備えられている。外部入力クロックは最大48MHz、動作温度範囲は-40℃~+85℃、電源電圧はCoreで1.8V、I/Oで3.3Vとなっている
なお、パッケージは8mm角の81ピンPFBGA(0.8mmボールピッチ)。サンプル価格は600円(税別)。すでにサンプル出荷を開始しており、7月より量産出荷を開始する予定。