日本オラクルは4月15日、政府・公共機関のクラウド環境構築を支援するソリューションを発表した。具体的には、DBaaS、ビックデータ、セキュリティに関するソリューションを提供する。
DBaaSソリューションとしては、「データベース・クラウド・プラットフォーム」と「クラウド・ライフサイクル管理」が提供される。
前者はオラクルのハードウェア、ソフトウェアとネットワーク関連製品を統合し、効率性かつ柔軟性の高い、低コストのマルチテナント型プライベート・クラウド基盤を提供。政府・公共機関におけるITリソースの統合・集約化、効率的配分や質の向上、およびITガバナンス基盤の確立などのニーズにこたえる。「Oracle Database 12c」の「Oracle Multitenant」を活用することで、複数のデータベース・システムを集約し、さまざまなアプリケーションからアクセス可能にするDBaaS環境を構築する。
後者では、クラウド環境におけるセルフサービス型の高速なプロビジョニング、システムの包括的な自動運用管理、従量制課金管理などによってクラウド環境における運用管理の利便性と総所有コストの削減を実現。オラクルのクラウド環境のための統合運用管理ツール「Oracle Enterprise Manager 12c」の「Cloud Management Pack」を活用する。
ビックデータ・ソリューションは、公共機関に蓄積され、利活用されていない膨大なデータを統合・集約するための基盤として「Oracle Big Data Appliance」を、有用な事実・ルールや傾向を見つけ出すための分析基盤を「Oracle Advanced Analytics」により提供する。
セキュリティ・ソリューションは、欧米の政府・公共機関における厳しい基準(TCSECなど)で認証を取得済みのセキュリティ製品を提供。データ保護のための「Oracle Advanced Security」、ラベルベースのアクセス制御を行うための「Oracle Label Security」、管理者アクセス権限制御のための「Oracle Database Vault」、ネットワーク・トラフィックの監視と監査データの解析によりデータを保護する「Oracle Audit Vault and Database Firewall」により実現する。