忙しい毎日だからこそ、シンプルを心がけよう。やらなければならないことが多いのであれば、なおさらだ。周囲を見渡して分かるように、デキる人ほど短時間でこなしているが、これは「平穏」維持に努めているからだ。

では、どうやってアップダウンの少ない生活を送ることができるのか、Forbesの「もっとできることを増やしたい? ならば生活をシンプルに(原題:Want To Accomplish More? Simplify Your Life)」という記事が参考になりそうだ。

できる人に共通しているのは、なるべく平穏を保っていることだ。できる人ほど突然の用事が入ったり依頼が舞い込むことが多い。天候や交通事情など予測不可能なアクシデントだって起こりうる。そのために、人生を難しく、複雑にしないことが重要であり、予定通りに進むための努力をする。これがポイントのようだ。

では、少ないストレスで多くのタスクをこなしていくための具体的な方法はないものか。記事では以下の4つをアドバイスしている。

準備できることはしておく

「明日はアポがたくさん入っているのに、天気が悪くなりそう。しかも、空港のセキュリティチェックは1時間かかるかもしれない」といった事前にわかっていることについては、それ相応の準備をしておくように。

明日が忙しくなりそうなら、今日できることは早めに済ませておこう。空港でのセキュリティチェックに時間がかかるとわかっているのなら、ぎりぎりにいかないことだ。外回りが多い日には歩きにくい靴を履かない、持ちやすいカバンを持つというのも事前準備のうちに入る。

負荷を少しでも減らしておけば、気持ちのぶれ幅を抑えることができるので、そのための努力をしよう。

チェックリスト

今日やらなければならないこと、揃えなくてはならない資料など、全てを覚えておくことはできない。覚えておくと思うだけでも1つ覚えることが増えるのだ。

シンプルにするためには、チェックリストをつくっておくこと。これを見れば安心と思うものがあれば、他のことに思いっきり集中できる。

スマートフォンのアプリやアラートなど便利なツールを活用して、無駄な心理的負担を減らし、なるべくシンプルにしよう。

ヘルプを求める

全てを抱え込む必要はない。頼めることは人に頼んだり、システムに頼って、自分の手から放そう。部下や同僚に頼むことも上手になりたい。

もし、それが自分の得意分野ではなく、部下が得意なことであれば、さらに効果アップといえるだろう。そういう意味では、誰に何を頼むと良いか掴んでおくこともポイントになる。

考える時間を組み込む

常に時間に追われていたり、作業に追われているというストレスを抱えている場合、やってきた問題や課題に対して受動的に応じることになってしまう。

舞い込んでくる課題や問題が、今の時点で自分が集中したいことではなかったとしても、短時間で意志決定を下さなければならない。このような場合に備えて、周期的に考える時間を組み込んでおくと、受動から能動に変わるといえるだろう。