シーメンス・ジャパンは4月10日、1台で心臓カテーテル検査をはじめ、大血管、抹消血管まで全身のカテーテル・インターベンションをカバーする新たなX線血管撮影装置「Artis one」の販売を開始したと発表した。
同装置は、インターベンションのほとんどを占める冠状動脈狭窄の診断および治療(PCI)、ペースメーカー植え込み、下肢血管形成術、透析用シャントといったルーチン検査および治療のほとんどを医師単独でのCアーム操作により実現するもの。
Cアームは、複数の可動軸が独立して回転・駆動することが可能であり、これにより、手技に応じた医師の立ち位置に合わせ、ほぼあらゆる撮影部位に容易にアーム位置を設定することができる。また、長手方向に210cm、横手に最大190cmの撮影エリアを有しており、頭部から足先までカバーしているため、シャントなどの腕の撮影においても患者寝台を動かすことなく全身の撮影が可能で、患者の負担を減らすことが可能だ。
さらに、テーブルサイドに設置されているコントローラはエルゴノミクスデザインの採用により直観的な操作が可能。Cアームの操作画面は直接モニタに表示されるため、医師は目線を大きく動かすことなく手技に集中することができるという。