日立ハイテクノロジーズは4月10日、日立製作所が従来手掛けてきた光トポグラフィ事業のうち、研究用途・産業用途向け携帯型装置の販売・サービスおよびコンサルテーション事業を2取得し、脳科学の産業応用事業に参入したと発表した。

光トポグラフィ法は、1995年に日立が開発した脳内血流量の変化を無侵襲で計測し、画像化する技術。外部からの刺激に対し、どの部分が活動するのか、といったことを調べることができ、思考の状態などを客観的に評価することができる。

今回の事業取得に伴い、日立ハイテクでは、今後強化すべき重要な新事業として光トポグラフィ事業を位置づけ、コア技術である計測・分析・解析技術を活用して脳機能の可視化の技術強化を進めるほか、産業応用をグローバルに展開していくとしている。

なお、日立グループでは、今回の事業譲渡に伴い、販売やサービスを日立ハイテク、研究開発を日立、当該事業以外の研究用途・産業用途向け装置の製造・販売・サービスを日立メディコがそれぞれ担当することとなる。

光トポグラフィの応用例