フィリップス・エレクトロニクス・ジャパンは4月10日、フラットパネルディテクタ搭載デジタルX線一般撮影装置 「DigitalDiagnost」に、軽量カセッテ型ワイヤレスポータブルディテクタ「SkyPlate」と、グリッドレス撮影を可能にしたノイズ抑制処理技術「SkyFlow」をオプションとして追加した新バージョンの販売を開始すると発表した。

カセッテ型の「SkyPlate」は、CsIをシンチレータ(蛍光体)とした高画質対応型製品で、14×17インチ(半切サイズ)および10×12インチ(四切サイズ)の2サイズを用意。重量は内蔵バッテリーを含めそれぞれ2.8kg、1.6kgと軽量で、取り外し可能な専用バッテリー充電器を搭載することで、急なバッテリー不足にも即座に対応することも可能となっている。

一方の「SkyFlow」は、胸部撮影におけるグリッドレス撮影を可能にする技術で、これにより ベッドやストレッチャーでの撮影における煩わしいグリッドによるオペレーションを排除することで検査効率化を図ることができるようになり、グリッド無しでも高いコントラスト画像を実現できるようになるという。

「SkyPlate」の外観

左がグリッド装着なしの撮影。右が「SkyFlow」を用いたグリッド装着なしの撮影