ベラルーシPolimasterは4月10日、公協産業と共同で福島第一電視力発電所事故(福島原発事故)の被災地で放射線に汚染された除染土壌などを保管するためのフレコンバッグ(フレキシブルコンテナバッグ)単位でベクレル(Bq)/kg表示が可能なγ線測定器「PM5300FBM」を開発したと発表した。
同製品は、原発事故の周辺地域に山積しているフレコンバッグを袋単位で放射線量を測定することを可能とするもので、これにより適正な分別処理をすることが可能になると両社は説明する。
また、プラスチックシンチレーター検知器の採用により、5秒以下でγ線を検知することが可能なほか、500Bq/kgから10万Bq/kgまで測定が可能。設定したしきい値に応じて、3色のライトでBq量を表示することが可能なほか、PCと接続することで測定結果を順次、保存することも可能だという。
すでに両社は2014年2月3日から27日の期間において、福島県相馬市において技術実証試験を行っており、設計仕様と同等の性能を実地でも発揮できることを確認したとしている。
なお、同製品は受注生産品であり、納期は受注後4カ月としているほか、さらなる改良を進め、20フィート海上コンテナを応用した移動型全天候タイプや仮置き場などでの長期使用に耐えうるローラーコンベア設置タイプなどのカスタマイズにも対応を進めていくとしている。