リバーベッドテクノロジー(以下、リバーベッド)は4月9日、同社の主力仮想アプリケーションデリバリコントローラ(ADC)製品ファミリであるRiverbed Stingrayの最新版「Riverbed Stingray Traffic Manager 9.6」および「Services Controller 1.2」の一般発売を開始したと発表した。
「Riverbed Stingray Traffic Manager」は仮想レイヤー7アプリケーションデリバリコントローラ(ADC)。負荷分散機能だけでなく、アプリケーショントラフィックのルーティングや優先順位づけなどを通じてエンドユーザサービスのコントロールと最適化を行う。
また、Services Controllerは、展開したADCサービスの監査証跡を管理し、各ADCインスタンスのスループットとピーク時のデータレートを記録。従量課金制のビジネスモデルを立ち上げ、時間単位での使用状況に基づいて各クライアントアプリケーションに課金する「ADC-as-a-Service」を実現するもの。
今回、「Riverbed Stingray Traffic Manager」の最新版では、Amazon AWSの高可用性と拡張性を実現し、クラウドベースアプリケーションの高レベルな可用性と拡張性を実現するためのIT環境における脆弱性の問題を回避した。また、連邦情報処理標準(FIPS)140-2レベル1に向けた検証プロセスにおいて最新暗号モジュールによる重要なセキュリティ強化を実現。最新のWebコンテンツ最適化技術のサポートによりアプリケーションまたはWebブラウザへの変更を加えることなくSharePoint2013のパフォーマンスを向上させる。
「Riverbed Stingray Services Controller」の最新版では、オペレーションGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)により、管理者によるサービス導入のサポートやADC導入のモニタリングを支援。また、Stingray Services Controllerおよびマクロインスタンスホストの仮想アプライアンスフォームファクタにより、ユーザが基盤オペレーティングシステムを維持する必要性をなくすことで導入を簡素化、チャージバック(課金)用ライセンスおよび請求レポートの簡素化などの機能強化が行われている。