クラウドストレージの米Dropboxは4月9日、法人向け有料サービス「Dropbox for Business」の最新機能と一般提供の開始を発表した。プライベートとビジネスの両方でDropboxを利用するユーザーをターゲットとした有料サービスで、企業向けの拡大の足がかりとする。
Dropbox for Businessは個人用と業務での利用の両方を利用するユーザー向けの有料サービス。2013年11月にベータ公開をスタート、今回、正式提供となった。ユーザーはさまざまなデバイスを利用して、同一アプリケーションから両方のアカウントにアクセスできる。
価格は1ユーザーあたり15ドル/月からで、ストレージ容量は必要に応じて追加される。256ビットAESとSSL暗号化、2段階認証などの機能に加えて、無制限のファイル復元、無制限バージョン履歴、チーム外部との共有制限などのセキュリティ機能、ログイン/端末の管理、メンバー管理、一括請求、シングルサインオンとActive Directoryのサポートなどのチーム機能、それにメールと電話でのサポートが付く。
最新版では管理者向けの機能を強化し、利用状況の把握を改善した。リモートワイプ、アカウントトランスファー、監査ログの共有などの機能も加わっている。
Dropboxでは400万社を上回る企業が同社サービスを利用しているとしており、National Geographic、Spotify、Khan Academy、Under ArmourなどがDropbox for Businessの顧客という。
DropboxはIPOを控えていると言われており、この日はこれまでDropboxで調達などを担当してきたSujay Jaswa氏をCFOに任命。また、COOとして元Motorola(Google)のDennis Woodside氏を迎え入れたことを正式発表した。写真・動画ギャラリーアプリの「Carousel」も発表した。