普段東京で暮らしていると、「東京らしさ」とは何か、客観的には分からないものですよね。海外から移住してきた外国人から見ると、"東京らしい"場所とはどんなところなのでしょうか?
今回は、日本在住の外国人20名に、「これぞ東京!」と思う場所を聞いてみました。
■下町の風景(スウェーデン人/45歳/女性)
■上野のアメ横商店街(フランス人/35歳/男性)
■浅草(中国人/32歳/女性)
最も多かったのが、浅草や上野を中心とした下町のエリア。江戸っ子のスピリッツが生き続ける、活気ある街の姿を"東京らしさ"として感じている人が多いようです。
■谷中、千駄木(イタリア人/36歳/女性)
■秋葉原(トルコ人/26歳/女性)
同じ下町エリアでも、また上野・浅草とは違った趣を持つ谷中・根津・千駄木の「やねせん」エリア。戦火を逃れた昭和期の古い街並みや寺社が残り、タイムスリップしたかのような下町散歩が楽しめる街です。
また、秋葉原を挙げた人も数名いました。大手家電店や、ホビーショップ、アニメ・ゲーム系の専門ショップが立ち並ぶ混沌とした街は、東京のカルチャーを濃縮した場所でしょう。
■東京モノレールから見たレインボーブリッジ(フランス人/35歳/男性)
羽田空港へのアクセスに便利な東京モノレール。少し離れた場所から眺める東京も、また違った魅力があるもの。国内外を行き来することの多い外国人だからこそ気付く東京の一面かもしれませんね。
■銭湯。みんな裸なのが他の国には珍しい。(シリア人/30歳/男性)
熱い湯につかり、見知らぬ人たちと世間話。そして湯上がりに飲む瓶牛乳のおいしさ。都内の銭湯の数も徐々に少なくなってきてはいますが、消えてほしくない文化のひとつですね。
■渋谷(ペルー人/48歳/男性)
東京のファッションやカルチャーの発信地である渋谷。外国人だけでなく、上京してくる若者たちにとっても、スクランブル交差点はひとつの象徴的な場所ではないでしょうか。
■スカイツリー(スリランカ人/58歳/男性)
■東京タワー。スカイツリーができても、東京タワーのほうが好き。外国人にとって知名度があるのも東京タワーだと思う。(ベトナム人/30歳/女性)
下町エリアも一緒に観光を楽しむことができるスカイツリーと、長年東京の顔として親しまれてきた東京タワー。人によって意見が分かれましたが、日本人にとっても甲乙付けがたいのでは?
■東京駅付近のエリア。皇居、国会議事堂、靖国神社などの歴史的な場所に、大手企業の高層ビルが組み合わさっている雰囲気が東京という感じがします。(ロシア人/29歳/女性)
再開発が進められている丸の内エリア。東京駅赤レンガ駅舎などの文化財を保存しつつ、そこに新たなビジネスエリアが同居するスタイリッシュな街へと進化しています。八重洲口エリアも再開発が行われるとのことで、今後も東京駅エリアの変化から目が離せませんね。
「浅草」「東京タワー」といった観光地としても有名なエリアはもちろん、「銭湯」などのように外国人の視点ならではのコメントもあったのが面白いですね。こうしてあらためて考えてみると、地域ごとの様々な個性が集まって形成されている都市が東京なのだと感じます。あなたならどんなエリアを"東京らしい場所"として選びますか?