ファンをFacebookページから上手に誘導!思わずクリックしたくなるFacebookページ事例を3つご紹介します。

Facebookページを始めてみたものの、中々送客・売上に繋がらない…とお悩みの担当者の方も多いのではないでしょうか。Facebookページから自社サイトや商品ページへ誘導し、さらには来店や購入につなげることを最終目標としている方が多いと思いますが、まずは、いいね!をしてくれた、Facebookページのファンを魅了し、「もっとこの企業/ブランドのことを知りたい!」と思わせることこそ、最初のステップです!

今回は、日本国内でFacebookを活用する企業事例をWebマーケッターが解説するブログ「Facebookプロモーション国内事例集」より、ファンを魅了する投稿で、Facebookページから自社サイトやオンラインショップへ上手に誘導している事例を3つご紹介します。

ご好評につき、第二弾!
第一弾はこちら⇒ 【ECへ上手に誘導!】投稿でファンを虜にしているFacebookページ事例3選

どの事例も、ついリンクをクリックしたくなるような工夫が満載!ファンを虜にする投稿で、Facebookページを育て、来店や購入につなげているのではないでしょうか。ぜひ参考になさってください。

*本記事は「Facebookプロモーション国内事例集」からの転載です。(SMM Labにて一部編集してお届けします)

1:JELLY NAIL/株式会社IML

https://www.facebook.com/JELLYNAILpage

効果につながる投稿の「型」を見つける

長く運用しているページは、試行錯誤の末にベストな投稿の「型」が出来上がっているケースが多いように感じます。
このページも、それに該当するのではないかと思うほど、読みやすくアクションしやすい投稿が目立ちます。

いくつか特徴をみていきましょう。

1.URL挟み撃ち
投稿の冒頭と中盤にURLが記載されています。冒頭のURLは画像を見て瞬時に詳細をクリックしたい人に、中盤のURLは説明を読んだうえで興味をもった人むけになっています。

特に、URLを冒頭に記載することは、URLが隠れないという意味でもポイントです。Facebookページの投稿は、文章が長いと、「もっと見る」で折りたたまれて後半が隠れてしまうのです。

URL挟み撃ちは読み手の心理と、Facebookの仕様に沿った型なのです。

2.シンプルな解説
画像だけでは伝えきらないアピールポイントや、補足を解説しています。読みやすく、要点が伝わる文章を、シンプルにまとめ上げているところがポイントです。

3.品名品番の記載
このネイルをしたいと思った人が、スムーズに購入に至るよう、きちんと品名品番が記載されています。こういったこまめな気配りが、取りこぼしを防ぐのではないでしょうか。

4.ハッシュタグの利用
ハッシュタグを入れておけば、検索された際に自社の投稿が表示されます。でも、読ませるための文章ではないので、一番下に記載するというところにも注意したいですね。

このように、型をきめてしまうと、投稿の質が担保しやすくなり、投稿を効率的に作ることもできる、ということになります。

ホットライン投稿

ファンの悩みを解決するよう、相談窓口を設けています。Facebookページのメッセージでも対応。

これは
1.既存顧客との関係性強化
2.新規顧客獲得(特に購入を迷っていた人)への後押し
3.ファンからの好感度アップ

といった3つの効果がありそうです。

Facebookページは色々な人が通りかかる場所です。だからこそ、直接質問しない人以外の人から、どのように受け止められるかという視点を持つことが大切ですね。

これまでも相談が来れば普通に対応していたのかもしれません。それでも、あえて提示してくれると、本当に気軽に質問しやすくなります。これまで普通に行ってきたことでも価値のあることがあれば、Facebookページ上で伝えてみてもよいのではないでしょうか。

ファンと一緒に商品開発!急接近のチャンスにも、ファン目線でのリンクの記載

ファンの深化のために、こんな取り組みも!
定期的にファンにアンケートを取りながら、新色開発をしています。色に番号をつけ、コメントで答えやすいようにしています。

回答もたくさん集まっていますが、ただ選ぶだけでなく「もっとこんな色がいい」などの意見も挙がってきている様子が見受けられました。このように、うまくファンの意見が抽出できるとテストマーケティングにもなるのです。
こういった、ファンと接近し、ぐっとエンゲージメントが高まるときこそリンク誘導のチャンスでもあるのです

色が決まった後に、色の名前も募集しています。
ただし、決定した新色がすぐに発売される訳ではないので「現在のカラーバリエーションはこちらから★」として商品ページを案内。
“今気になる!”のタイミングで商品に興味を持ってくれたファンを取りこぼさない工夫もされているのです。

さらにそのURLも、スマホ用とPC用を併記。
スマホ用を上に記載しているところも、スマホユーザーが多い現状とユーザビリティをよく考慮されているのがうかがえます。

これこそ、ファンとの絆を深めるようなFacebookページならではの取り組みなのではないでしょうか。

2:YUHAKU/株式会社ユハク

https://www.facebook.com/yuhaku.jp

続いて、素敵な写真が満載のYUHAKUのFacebookページをご紹介。

Facebookページの投稿で重要なのが写真です。普遍的な重要ポイントは、他の媒体と同じですが、Facebookを見ているユーザーに対してということであれば

  • 表示される環境
  • ユーザーの状態
  • 競合状況

などの点も踏まえた写真を選んでいく必要があるのです。

ファンの反応が集まる写真のポイントをいくつかご紹介していきたいと思います。

商品の一部にフォーカスする

商品の一部にフォーカスすることには、1.目に留まりやすい、 2.素材の魅力が伝わる、という2点のメリットがあります。

まず1.目に留まりやすい。
これはFacebook内において、とても重要な要素です。ユーザーはニュースフィードに次々と表示される投稿を、流し見していると言われています。

綺麗な写真を投稿しておけばよい、と思うかもしれません。でも、それだけでは足りないのです。他のFacebookページを見てみてください。絶景から宣伝用の写真まで、綺麗なものが多いのです。

そんな環境下で目に留まるような写真。思わず「何だろう」と思うような写真は、まさにその一つのパターンです。フォーカスした写真は、普段は見慣れない景色だからこそ、一瞬の「何だろう」を生むことができるのです。

そして、2.素材の魅力が伝わる。
これは、説明の必要がないですね。素材が自慢の商品であれば、このような商品の一部にフォーカスした写真を撮ってみてはいかがでしょうか。

ミスマッチ要素を合わせて違和感を演出

先に説明した1.目に留まりやすい、という点では「違和感のある」写真も効果的です。こちらの写真をご覧ください。

革製品がスプーンやフォークと一緒にお皿のように並べてあります。そのミスマッチ感というか、違和感に思わず目が留まりますね。この組み合わせにセンスを感じるということもあり、実際投稿にはたくさんの「いいね!」が集まっています。

見る者と目線が近しい写真を使う

Facebookページの投稿は、見た人の共感の気持ちが「いいね!」などの反応になって現れやすいものです。
こちらの写真をご覧ください。「今日は『Purple 』でデートに・・・」というシチュエーションの解説とともに、運転者目線の写真が使われています。

このように、見る者と目線が近しい写真は、自己投影しやすいですよね。何を写すかだけでなく、写真のシュチエーションなども気にしながら写真を選んでみると良いのではないでしょうか。

興味をそそるシンプルな文章+URL

もう一つのポイントは、これらの素敵な写真に合ったテキストが、2,3行のシンプルな文章でまとめられていること。もっと詳細について知りたい!と思う方も多いのではないでしょうか。 そこで商品ページへのリンクの出番です!このシンプルな文章の最後に商品ページへのリンクを添えても、「もっと見る」以前にURLが表示されるため、興味を持ったファンはついついクリックしてしまうのではないでしょうか。

3:はいむるぶし~南十字星という名のリゾート~/株式会社 はいむるぶし

https://www.facebook.com/haimurubushi

最後に、はいむるぶし~南十字星という名のリゾート~のFacebookページをご紹介します。

青い空と青い海、美しい写真がニュースフィードに流れてくると、思わず「いいね!」してしまいますよね。ファンからの「いいね!」やコメント、シェアなんかも多く集まっています。

でも、よくよく投稿を見ていると、人気の理由はそれだけではなさそうです。

多くの人から共感される「話題」

このページを運営する『はいむるぶし』は、沖縄県の離島・小浜島のリゾートホテルです。

ホテルのFacebookページというと、ホテルの部屋やレストラン、スパなどの施設や、お料理、スタッフなど、自社自身を前面に出している事例が多いものです。

しかし、はいむるぶしの場合、投稿の話題に挙がるのが小浜島を中心とした沖縄の自然や天候の話題がメイン。そして、そこに自社で開催するアクティビティの話がさりげなく盛り込まれているといった調子なのです。

ここに、ページが盛り上がる理由があるのではと、投稿に集まるコメントを見ていて感じました。なぜなら、自社の話ではなく、小浜島や沖縄が好きな人ならだれでも「いいね!」したくなるような話題だからです。

もし、自社の話ばかりしていても「行ってみたい」「憧れる」もしくは「行ったことあるよ」などの意味での「いいね!」だけに狭まってしまうのではないでしょうか。

多くの人から共感される「話題」だからこそ、より多くの反応が集まっているのです。

画像だけでなく、文章も素晴らしい

このページは、写真が美しいのはもちろんですが、文章もうまい。まるで沖縄の風が感じられるようです。

その土地の言葉をうまく織り交ぜながら、行間なども使いこなし、気持ちよく読み切れる文章になっています。文章が長い分、体裁が整っていることも「読む気にさせる」という意味で重要です。

また、このページの投稿にはスタッフの写真は登場しないものの、文章の節々から「おもてなし」の心が伝わってくるように感じます。

ファンからのコメントにこまめかつ丁寧に返事をしているところも、ポイントですね。

挨拶とともに、ホテルを紹介

いくらファンとコミュニケーションをとっても、Facebookページを運営するのであれば、やはり最後は集客につなげたいところでしょう。

ホテルやレストランのFacebookページでは、いざファンの検討段階が進んだときに取りこぼしがないよう、全投稿にサイトのURLや電話番号などの情報を記載している事例も多いもの。しかし、たいがいは投稿の一番最後の部分に署名のような形式で入れているケースが目立ちます。

しかし投稿の最下部だと、投稿時に「もっと見る」で折りたたまれてしまって見えなくなっていたり、文章が長いと最後まで読んでもらえないというリスクもあるでしょう。

はいむるぶしの場合は、毎回投稿冒頭にあいさつと一緒にサイトのURLを記載しています。しかも、挨拶のところでは『八重山諸島・小浜島から「ハイサイ!」南十字星という名のリゾート「はいむるぶし」です。』と書いてあるので、何回も投稿を見るうちに、名前を覚えてもらえる効果もあるのではないでしょうか。

このテクニックはぜひ真似したいものですね。

評価の高いリアルなレビューで、ホテル詳細をもっと調べたくなる!

Facebookでは、ユーザーがチェックイン時に、そのスポットの評価をすることができるようになっています。

はいむるぶしの評価は全部で520件あり、平均評価点が4.5と高い。内訳を見てみると、5つ星評価が357件もあるのです。
これは、実際の現場で素晴らしいサービスをしている証拠ですよね。

このレビューと共に書き込まれているコメントの多さにも驚かされます。星の数での評価の高さに伴い、定性的なコメントも当然ながらポジティブなものばかり。Facebookならではの実名でのレビューがこれだけ寄せられているページも珍しいのではないでしょうか。

しかも評価も上々と来れば、Webサイトや予約ページまですぐに飛んでみたくなるユーザーも多いはず。 Facebook上で人気がでるページは、やはり本業自体が支持されていて、その一部がFacebook上に現れているいるだけ。と、感じることが多いのですが、このページの場合はまさに、そのケースにあてはまるのではないでしょうか。

以上、今回は「Facebookプロモーション国内事例集」より、Facebookページからリンク先への誘導が上手な事例を3つご紹介しました。ぜひご参考にしていただければ幸いです。

ライター紹介

柴 佳織(Kaori Shiba)

分析を中心としたWebのコンサルタント。Facebookプロモーション国内事例集の運営者であり、Facebookページの解析・運用支援なども行っている。

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