日本オラクルは4月7日、代表執行役 社長 CEOに杉原博茂氏が就任したことを発表した。4月1日付けの異動人事。昨年8月から同職を務めていたデレク・エイチ・ウイリアムズ氏は、取締役という立場で杉原氏を支える。
杉原氏は1982年に、日本最短記録で店頭登録銘柄として株式公開したフォーバルに入社。同社米国法人のジェネラルマネージャーなどを務めた後、インターテル、EMCジャパン、シスコシステムズ、日本ヒューレット・パッカードで要職を歴任。昨年10月より、米Oracleに入社し、シニア・バイスプレジデント グローバル事業統括の任に当たっていた。
過去に在籍した企業では、直販もパートナー営業も担当。企業規模も中小から大企業まで幅広く経験しており、会見ではそれぞれのチャネルでのユーザーの要望やビジネスの展開方法を掴んでいる点がアピールされた。
また、杉原氏は今後のビジネス方針として「No.1 Cloud Companyを目指す」と説明。ハードウェアから仮想環境、ミドルウェア、アプリケーションまで一通り揃った「Complete Stack」を持つ同社の資産を生かしながらも、オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウドの選択肢を顧客に提供していくとした。
また、「総合力により顧客のミッションクリティカルシステムを守る」としながら、「グローバルでビジネスを展開するユーザーのCustomer Experienceを向上させることが大切」と述べ、ユーザーの立場からサポートしていくことを強調した。
事業目標などの詳細は、追って発表していく予定としている。