ロームは4月4日、スマートメーターなどで用いられる国際無線通信規格「Wi-SUN」に対応した汎用無線通信モジュール「BP35A1」を開発したと発表した。

同製品は、ラピスセミコンダクタの「ML7396B」を採用することで、受信感度ー103dBm(100kbps、BER<0.1%)を実現している。また、32ビットマイコンを採用することで、HMESに最適化されたWi-SUN対応ファームウェアを搭載しているほか、TTC標準 JJ-300.10準拠の方式B(ZigBeeスタック)も今後提供する予定としており、さまざまなユーザーニーズに対応することが可能となっている。

さらに、日本国内における特定小電力無線(920MHz帯)の電波法認証取得済みで、アンテナも内蔵しているため、高周波設計を行うことなくシステムを構築することが可能だ。加えて、UARTインタフェースを搭載しているため、ファームウェアと合わせて高い汎用性を実現することが可能となっている。

なお同製品はすでにサンプル価格1万円でサンプル出荷を開始しており、2014年8月より月産3万個規模で量産を開始する計画だという。

「Wi-SUN」対応の汎用無線通信モジュール「BP35A1」