NTTデータ中国は4月4日、古河電気工業と日本コムシス中国支店と共同で、岡山県鏡野町において減災に向けた「パッシブ防災センサ」の実証実験を開始したことを発表した。

この実証実験は、近年頻発しているゲリラ豪雨に対して、危険個所の特定や危険発生の時間の予測などを迅速かつ詳細に行う仕組み作りを目的としている。

現在、気象観測装置においては、光ファイバセンサで構成されセンサ部に電源や高価な伝送機器を用いない「パッシブ化」の開発が進んでいる。これにより停電・落雷などの気象状況に左右されず、避難判断に必要な詳細情報をリアルタイムに把握することが可能となってきている。

これらの光ファイバ敷設団体が「パッシブ防災センサ」のシステムを導入することで、光ファイバの有効的な活用と、運用費用のコスト削減が可能になるという。

実証実験では、鏡野町が整備した光ファイバ網に光ファイバ式の雨量計と水位計を接続し、中央設備の監視装置で測定・監視を行う。これによって「パッシブセンサネットワーク」の有効性を検証し、モニタリング方法の検討も行うとしている。

実証実験のイメージ