リアルネットワークスは4月3日、日本の動画共有動向に関する調査結果を発表した。この調査は2月に、10代~60代以上の1000名の日本人を対象に実施した。

動画撮影に利用する機材を聞いたところ、男女共にいつも動画を撮影するのに使用する機材は、1位が44.8%でスマートフォン(男20.8%・女24.0%)、2位が34.9%でデジカメ(男19.8%・女15.1%)、3位が9.4%でビデオカメラ(男4.7%・女4.7%)となった。

いつも動画を撮影するのに使用する機材

年代別に見ると、10代(79.7%)と20代(69.8%)でスマートフォンの人気が非常に高く、一方で50代(51.1%)、60代(56.8%)はデジタルカメラを動画撮影機材として選択する傾向が見られた。

年代別でみた動画撮影機材の人気度

機材を選ぶ理由として、1位は「いつも手元にあるから」(49.2%)、続いて2位に「画質・音質・編集機能が良いから」(21.6%)、3位に「操作の簡単さ」(15.6%)、4位は「動画共有が簡単だから」(5.2%)との結果となった。

機材別で見ると、スマートフォンやタブレットPC、iPadなどは「いつも手元にあるから」(スマートフォン33.6%・タブレット1.8%)の理由で最も選ばれる傾向にあるものの、デジタルカメラはそれ以上に画質・音質・編集機能が良いから(10.5%)、操作が簡単(9.9%)との理由から選ばれる傾向が見られた。

機材を選ぶ理由

さまざまな状況下における動画と写真の利用について調べたところ、写真よりも動画を利用する傾向にあるのは、赤ちゃんや子供、花火やスポーツの映像となった。スマートフォンの普及によって動画撮影が簡単になり、写真では十分に残せないシーンを動画にする傾向が見られる。

さまざまな状況下における動画と写真の利用

男女問わず、動画共有を途中で断念した理由の第1位は「データが大きすぎて中断するから」(40.2%)が圧倒的だった。続く2位は「送り方がわからないから」(16.4%)、3位は「いい作品が撮れないから」(13.0%)となり、動画という大きなデータを扱う機能を備えた携帯電話やプラットフォームができていない背景が問題となっているようだ。

その他にも「送信できても動画を再生できないから」(12.2%)や「写真のように短時間で送信できないから」(12.2%)など、環境上での問題に悩んでいる消費者も一定数見受けられた。「いろいろ手順があり、めんどうだから」「データが大きすぎて相手に迷惑なのではないかと思うから」という理由も見られた。

動画共有を断念した理由